坂口勝彦

坂口勝彦
KHNの代表者

京都ホステルネットワークについて

京都を訪れるすべての旅行者に清潔、快適、安全な宿を提供いたします。

 当ネットワークが発足したきっかけは、2005年に京都市内の何店かのホステルが集まって、外国旅行者向けの市内地図を作成しようとした事です。英語メニューのあるベジタリアンレストランや海外発行のキャッシュカードが使えるATM、洋書が豊富にある書店など、海外から来たバックパッカー達の役に立つような情報をそれぞれが持ち寄り、また手持ち情報で不足な所は実際に街に出て調査し、数ヶ月かけて「京都旅人地図」という形で仕上げました。

 その作業過程で膝を突き合わせて検討を重ねていた時、地図以外の宿運営に関する様々な悩みや疑問も自然に話し合うようになり、このような集まりを時々持ちたいという風に思い始めました。そしてどうせ集まるなら任意団体として形にし、もう少し突っ込んだ形での勉強会や、まだまだ世間の認知度が低いホステルという宿泊形態のアピールをしていこうと言う具合に話が進みました。

 それにしてもホステルHostelとはどういう形態の宿なんでしょうか。相部屋がある宿? 料金が安い宿? それとも外国語対応ができる宿? 仲間の間でもいろいろと意見が分かれる所ですが、それぞれの要素がホステルの十分条件という訳ではなさそうです。相部屋でしたら西成や山谷にも労働者向けの簡易宿泊所がありますし、料金といっても昨今は私達と同等な値段帯のホテルがネットで簡単に見つけられます。英語も大抵の大きなホテルでは普通に通じますよね。では一体何が違うのかともう一歩踏み込んで考えてみると、それは結局コミュニケーションの方向性の問題だということに気づきます。

 通常ホテルや旅館などでは、スタッフ⇔各ゲスト間という一対多のコミュニケーションがなされます。ホステルの場合はこれに加えてゲスト達⇔ゲスト達といういわば多対多のコミュニケーションが活発に行われるような環境を作ろうとします。ほとんどのホステルには、ロビー以外にゲストがくつろげる共用スペースが用意されていて、そこでゲスト同士が、おしゃべりしたり食事をしたり、また時にはスタッフも交えてミニパーティなども開かれたりします。

 ホステルには、日本や世界のいろんな地域から様々な文化的な背景を持った人々が集まります。道中の失敗談や互いの故郷の自慢話を交換する過程で、異質なものを理解し受け入れるきっかけになってくれれば。そしてそのような場を自然な形で提供できることが、私たちがホステル業を営んでいて、一番やりがいを感じたり誇り思う事の一つなのです。

京都ホステルネットワーク代表 坂口勝彦

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